2019年度 年間コース(全16回)
全てのセミナーに実習があります。
年間コースは基礎的なことを学びます。
TBIを科学する
歯を磨くことについての理由、意味がしっかり理解できていますか?歯科衛生士があやふやな記憶で患者さんへなぜ磨かなくてはいけないのかを伝えることができるでしょうか?「磨いている」と「磨けている」は当然ですが違います。
「磨いている」のに「磨けていない」どのように指導するのか?
歯科衛生用品の選択基準は何でしょうか?
どんな磨き方がどういう症例に向いているのか?
本セミナーで覚えて明日から自信を持ってTBIをしてみましょう。
シャープニング(2回)
切れるを自分で作り出す、その方法を知る。
シャープニングの成功の鍵はシャープニングにかかっています。
今自分の使っているスケーラー、本当に切れていますか?切れていることがわかりますか?
そのやり方を学ぶセミナーです。
2019年度では2度に分け、奇数刃、偶数刃を行う他、持ち帰りご自身でシャープニングしたスケーラーの評価や、やり方の振り返りを行い、「1度受けたけど分からないまま終わった」ではなく自分のものにできるような体制にいたしました。
やってみよう!口腔内写真撮影
口腔内写真を何となく「こんな感じ」で撮影していませんか?
口腔内写真を撮影する上で求められるのは規格性です。その規格性とは何なのでしょうか?
アシストなしで規格性のある12枚撮影を目指します。
SRP(2回)
ポジショニングや実習を通して、SRPの基礎を行います。
先に行っているシャープニングセミナーで習得し、研いだ自分のスケーラーを使用します。
PMTC理論、実践
PMTCとは何を目的に行うのか、何をしたらPMTCなのか?
どういう場合にどんな道具を選択するのか?その選択基準、どのように器具を当てるのか、その力加減とは。
など、明日からの臨床に役立つ知識をお伝えします。
ペリオドントロジー
歯周病は世界一罹患者数の多い疾患だと言われていますが、そもそも歯周病はどうして発症するのか?時代の移り変わりとともに病因論は変化し続け今に至っています。その病因論を理解することで歯科衛生士としての対応も変わってきます。
歯周病はなぜ全身疾患と関係があるのか?その全身疾患とは何なのか。
インプラント周りの歯肉病変も含め基礎的な部分についてお話していきます。
これでわかる画像診断
画像をしっかり見られるのはドクターだけでいい、そう思っていませんか?
歯科衛生士は診断はしませんが、この部分はこういう状態かもしれないと予測が立てられることで患者さんへの対応が変わってくる場合もたくさんあります。カリエスだけでなく、他の病変症例も交え画像から読み取れる情報量を増やしましょう。
カリオロジー、リスク検査・分析
う蝕はごく普通にみられる世界的な疾患です。
直接的には歯の表面の細菌によって引き起こされるのですが、その発生過程ではいくつもの異なった因子が関与していると一般的には理解され、それらの因子の相互関係がう蝕の発生と大きく関わっています。
歯科衛生士がまず「最新の正しい病因論を理解する」「歯の診査と患者個人の総合評価をもとに最小限の侵襲的処置に抑える」
「リスクに対する対策提案を行うことができる」「リスクバランス時間軸で私達衛生士が介入するか」「そして患者自身が健康であり続けたいと思い行動変容させるモチベーションを作る」が大切です。
プラークバスターではなく最新のカリオロジーを理解して、う蝕そして患者さんに真正面から向き合うための知識・歯科衛生士がどこで介入し食い止めることが出来るかをお伝えします。
栄養学
栄養学と聞くと、ビタミン、ミネラルなど生体が必要な栄養を補給しましょう!というイメージが先行しますが、歯科衛生士が患者さんに提供すべき栄養学の根底には、咀嚼に関わる歯科だからこそできる食育をベースにする必要があります、咀嚼の重要性をどれだけ理解しているでしょうか?歯科は綺麗な補綴物を装着することも大切ですが、装着された補綴物で咀嚼効率を向上させ、よく粉砕された食塊とする過程で、IgAを多く含む良質な唾液により適切な消化、吸収へと導くことが可能となるからです。
ただ単に栄養に関する知識を増やすのではなく、患者さんに明日からできる栄養に関する知識を学び、日常臨床に活かしていただけることを目標に学びの場を提供させて頂きます。
アセスメント
歯科衛生士は日頃、患者さんの口腔という対象を評価・査定し、その状態に合った歯周治療やメインテナンスを提供しています。
歯科衛生アセスメントは、歯科衛生士が毎日行う歯科衛生活動そのものと言ってもいいくらいですが、何となく行うことと理解し行うのでは大きな差が出てきます。他業種と仕事をしていく環境が増えていく今、医療の共通言語を持っていないのはもったいない!今回は欧米で行われている臨床アセスメントも行っていきます。
総合症例検討
これまでの15回の中で学んだことを活かし、色々な症例についてディスカッションを行います。